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- Overdose -
この頃幻覚に襲われることが増えた。しかし心地良い。何故なら貴女を過剰摂取した故に引き起こされた幻覚なのだから。これで気付かぬうちに逝けたら本望だろう。一日に吸う煙草の本数も増えた。貴女を想うと、絶望に満ち溢れた未来を思うと、希死念慮に取り憑かれる。煙草で心身を徐々に削ることができたらなどという、安易な考えで吸っているというところも少しはあるのかもしれない。辛い辛いと泣きながらも、貴女と語り合うと未来に一抹の希望を見出したくなる。しかしまた、すぐ夜が来る。こころの起伏が多くて肝要の脳がそれについていけない。とりあえず今は、沈んだままで居たい。貴女の前からも消えてしまいたい。
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