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I Lie to the Night
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子供の頃から孤独感に襲われてきた。決して疎外されていた訳ではない。むしろ恵まれている境涯だろう。それが逆効果だったのだろうか。とにかく、心が苦しい。故に俺は、曲を作った。夜という殻で世界に蓋をして、自分だけの音を重ねてきた。先に断っておく。俺は芸術家なんぞではない。俺には勿体無い。救われない人生をどうしても諦められない結果、唯一の光線として曲を作るのだ。創作を辞めるということは、命を捨てるに等しい。俺はまだ捨てきれない。まだ何かを期待している。誰かに期待している。この人世に俺は、何を望む。